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古来から、農耕民族であった我が国は天候や作物に影響する病害虫が重要であった。
天皇の役割は、神と交信する斎主であった。神に祈祷などの祈りや感謝をささげ、収穫を祈る。

神を迎え、豊穣を祈願する。その儀式が、相撲や祭り・歌舞伎などの伝統行事に発展した。
神霊に対して供物や行為等、様々なものが奉げられ、儀式が行われる。その規模が大きく、地域を挙げて行われているような行事の全体を指して「祭」となった。

春の訪れとともに種をまき、夏には台風や害虫、疫病などの被害にあわないことを願い、秋の実りに感謝を捧げ、寒さの厳しい冬にはこもりながら魂を充実させていく……日本には、季節の移り変わりに寄り添うように人々の営みがあり、日本人の季節感が祭りに凝縮されている。

春は稲を植える季節で、日本人にとっては「始まり」を意味する。祭りの代表としては豊作を祈願する「お田植え祭」があり、夏は疫病退散、虫送り・台風除け、秋は収穫の感謝祭。

域の絆を深め、人との結びつきを強くする祭りは、日本人にとってなくてはならない心のよりどころ。「祭りは生きがい!」「1年は祭りで始まり、祭りで終わ る」と言う人も少なくない。実際に祭りに参加したり、祭りを楽しむ人と触れ合うことは、日本人が大切にしてきたものを理解することにつながる。

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