皆さん、こんにちは(o^□^o)
お米マイスター【梶谷米穀店】の梶谷です
■東西の食の歴史
日本食といえば、誰もが米を思い浮かべるだろう。確かに朝鮮半島でも中国でも、ある
いは東南アジアの国々でも、米が食べられているが、とりわけ日本では米が重要な位置を
占めてきた。こうした米は、基本的には東南アジア・東アジアというモンスーンアジアの大きな特徴で、高温多湿なことから稲作に適するとともに、これには大量の水が必要で、そこには魚が棲むことから、米と魚の文化が生まれた。
これに対して、西アジア・中央アジアおよびヨーロッパなどでは、寒冷乾燥な気候であ
ることから、麦作が盛んで小麦が主な食料となっている。これには牧畜が伴い、乳を出す
牛や羊などが飼われることから、肉と乳が組み合わされた食生活が営まれた。これらを食事のメインとしながら、牧畜による肉と乳製品を利用するため、麦と肉の文化が展開をみた。
ドングリなどの木の実の食用が可能となった。そうした食料の安定化は、人々に時間的余裕を与えるところとなり、道具の工夫や発達を促し、土器の製作が行われるようになると、煮炊きがいっそう容易なものとなった。つまり加熱によって味覚のみならず、解毒や保存にも大きな効力を発揮するようになった。とくに長時間の加熱は、灰汁を除くことで木の実なども食べやすくなり、食物の範囲は急速に拡大した。
こうして縄文時代においては、狩猟などによる動物食よりも、植物性食料が重要な役割
を果たすようになった。かつては食用植物の栽培つまり農耕は、弥生時代以降のこととさ
れていたが、近年では縄文時代においても農耕が行われていたことが確認されている。縄
文時代の始期については、近年では一万数千年前とされているが、ほぼ 4~5000 年前の縄文中期頃には農耕が行われていたものと考えられている。
すでに、この時期に一部では、おそらく焼畑によって稲作も行われていたようであるが、
主要な生業となるには至らず、縄文晩期になって、ほぼ疑いなく朝鮮半島経由で水田稲作
が、北九州付近に伝わった。これは弥生時代に入って、かなりのスピードで本州や四国・
九州へと広まっていった。ただ弥生水田は、青森県にまで及ぶが、これは海路によるもの
と思われ、基本的に本州東部・北部には、その形跡が薄いとされている。ちなみに弥生時
代については、かつて 400 年前後続いたと考えられていたが、近年では一千年近いとする
説が有力視されている。
いずれにしても弥生時代に、米を中心とした食文化の形成が日本で始まったことになる。
米は、非常に生産効率が高いばかりでなく、食味が豊かで栄養価に優れ、かつ保存にも適
した優秀な食べ物であった。こうして新たに始まった米を中心とする食文化が、その後の
日本食の歴史に、最も大きな影響を与えた。そして米は、「はじめに」で触れたように、
水田稲作の一環として、稲とセットになった。
■神聖な米
日本各地での夏祭りや秋祭りは、田の神に豊作を祈り、感謝することに由来しています。 天皇制の結びつき、新嘗祭(にいなめさい・11月23日)は天皇陛下の大切な仕事として田植えをし、稲を採集して伊勢神宮にお供えします。五穀豊穣を祈り、田の神に感謝する大事な行事の一つです。
相撲では、土俵入りのときに四股(しこ)をふむという動作がありますが、これは、大地をふみ、災いを追い払い、豊作をもたらす田の神の力が田から消えないようにする、という意味があったと考えられています。
しかし古くは稲のみならずアワの新嘗もあり、もともとは五穀の収穫祭だったと考えられますが、日本では米を国家の基本に据えたことから、新嘗祭は稲の祭祀(さいし)へと特化したものと思われます。ちなみに天皇は、春に皇居の水田で田植えをし、秋に刈り入れを自ら行いますが、この米を新嘗祭に神へのささげ物とするのです。ただ、こうした新嘗祭の形式が定まったのは、実は明治期のことなのですが、これは『古事記』『日本書紀』などの記述に基づいて整理されたものです。いずれにしても新嘗祭は、宮中の最も重要な祭祀の一つで、新たな天皇が最初に行う新嘗祭については、特別に大嘗(だいじょう)祭と称して大規模に行い、これには新天皇の就任儀礼としての意味が込められています。
■飽食の日本
日本は食料全体の半分以上(約5600万トン)を輸入しながら、約1800万トンを廃棄している現実があります。そのうち、まだ食べられる食品を年間500万トン~800万トン捨てていると推計されています。これは、世界の食糧援助量の約2倍の量で大きなロスが発生しています。
食品ロスは、食品メーカー、小売店、飲食店などがメインと考えられがちですが、その約半数200万トン~400万トンは家庭から発生しているとのことです(※政府広報による)。
まずは現実を知ることから、そして未来の子どもたちへのバトンを恥ずかしくないかたちで渡すために、行動してみてはいかがでしょうか。「もったいない」という言葉、発祥地は日本です。
今日も、良いことがありますように。
p(*^-^*)q がんばっ♪
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「ご飯を食べれば、笑顔になれる!」
「ご飯を食べれば、元気になれる!」
日本人の命の源は、やっぱりお米。
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