「米」と「小麦、トウモロコシ」の決定的な違いは、連作しても収量が落ちない。まいた種の量にくらべき収量がずば抜けて高い。これは、他の穀物にない米の最大の特徴であり、世界で最高の食糧生産システムと言われるゆえんである。
国土の狭い日本において米は、安定した食糧の確保が期待でき、農耕を主とした定住生活を可能にした。また「米」は備蓄が出来るという観点から、より沢山開墾をして収穫すれば、余剰が生まれ「富」を得ることができたのである。
また農耕は、狩猟と違い目の前の食べ物を追いかけるのではなく、収穫に向かって働くという勤勉さや努力ということも生んだのである。南洋の一年中食べ物が豊富な地域では、備蓄をするためにあくせく働かずとも、食べ物はいつも身近にあったのである。
米作りという農耕は、「我慢に我慢を重ねて、ある日その労働の対価を得る。現在は未来のためにあるということになる」。
これは、未来という時間軸をも生んだ。
お米で元気。梶谷米穀店
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