最近、「食育」という言葉をよく耳にしますね。
食に関わる仕事をしている私にとって、取り組んでいきたかったテーマでもあり、会社としてどのような形で関わっていこうかと考えるだけでワクワクします。
でも、あくまでも「食育」の基本は「家庭」なんですよね。
「食育」というと難しそうに聞こえますが、要は「食べることって楽しいな~」「ごはんが食べられてありがたいな~」という気持ちや、食べるための知恵(料理の仕方、食事の作法など)を子供が身につけていく・・・。そう、大人たちの姿を通して、日常の中で学んでいくものだと思います。
家族そろっての食事があたりまえだった時代には、自然と身についていたことが、学ぶ機会がないままに成長してしまう現代。
「食育」という言葉が注目されるということは、素晴らしい反面、孤独な食卓や、食のありがたみを感じることが出来ない食のエサ化が進んでいるという現状でもあるんですね。
私には、幼い頃、おばあちゃんが作ってくれたあま~い卵焼きとウインナーがおいしかった懐かしい記憶があります。
栄養学的にいうと決してバランスのとれたよい食事とはいえないメニューですが、私の喜ぶものを一生懸命用意してくれたおばあちゃんの優しさと、ほかほかごはんの温かさは、今でもはっきりと覚えているんです。
みなさんも、そんな記憶ありませんか?
お母さんは、料理が特別上手でなくてもいいんです。全部手作りしなくても、お惣菜だって上手に活用したらいいじゃないですか。「食育」に取り組まなくては・・・!と気構えないで、気楽に考えたらいいと思います。大切なのは、親自身が食を楽しみ、感謝すること。親だからといって完璧ではないのだから・・・(笑)子供は、そんな親の姿から、きっとなにかを感じてくれるはずです。
そこから一歩踏み出すとすれば「我が家のルール」を決めてみたらどうでしょう?出来る範囲で。今の時代って、ものすごく誘惑が多いじゃないですか。
気が付けば、すぐに楽な方に流れてしまう・・・。だから「ここだけは」というルールを決めておくと、便利です。
例えば我が家のルールは
1. 食事中は、テレビを消して、家族との会話を楽しもう♪
2. 朝にはごはんを食べよう!パン食は週に2回まで。
3. 食事の支度・片付けは家族みんなが手伝おう。
このルールのおかげで、食事の準備が整うと誰かがテレビのスイッチを切るようになりました。
そして食事中は、学校であったことや、楽しかったことなど・・・、話題には事欠きません。ルールを決める前はみんな無言のまま、テレビだけ見つめての味気ない食事。
そんな食卓が嫌で、私が提案してできたルールです。
最初は、みんな嫌がったけれど、今では、テレビを消して食事をすることが当たり前になっています。
それに朝ごはんは簡単なパン食がついつい多くなってしまいがちですが、栄養面では、ダントツごはん食の勝ち!
だから極力子供たちにほかほかごはんの朝ごはんを・・・という私自身への戒めです(笑)
最後にお手伝いのルール。
このルールのおかげで小学2年生と3年生の子供2人で洗い物を済ませてくれたり、お米をあらってしかけてくれたり・・・!
働く母はとっても大助かりで~す!
ねっ!?ルールの力って大きいでしょ?
おっと、話が横にそれましたが、結局、親が子供のために食事を用意し、楽しく頂く・・・そんな毎日の繰り返しの中から、子供たちは「食の大切さ」「食卓のあたたかさ」を学んでいくのではないでしょうか?
毎日の食事と子育てを楽しんでいきましょうね♪
お米で元気。梶谷米穀店
http://www.kajikome.com/