食について
新聞のコラムより
冬になると、あの幼い兄弟のことを思い出す。10年ほど前、大分県内のある児童養護施設を取材で訪れた時のことだ。母が行方不明になり、兄弟は入所したばかりだった。
当時、兄は6歳、弟は4歳で、離婚した母との3人暮らし。母は度々数ヶ月間の行方不明になった。訪ねたときもそう。母はクリスマスセールでにぎわうショッピングセンターに兄弟を連れて行き、おもちゃに夢中になっている間に、姿を消した。
施設職員によると、母は丸1日食事を与えなかったり、与えてもスナック菓子だったり。2人とも歯が虫歯だらけだった。
施設には温かい食事も風呂も布団もある。これで兄弟は救われると思い、「良かったね」と話し掛けた。すると黙っていた兄が口を開いた。
「それでもお母さんの方がいい」。
子にとって、母がいかに掛け替えのない存在か、痛感させられた。
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荒れている子どもの家庭訪問すると、お菓子の袋やカップ麺の容器が散乱しているそうです。
それでもまだ、腹を満たすのが与えられるのは良い方だとか。

手間を省くのが当たり前になっている中、ちょっと手を加える。
愛を加える。
それが人間性に大きく関わってくると断定いたします。

食について、少し見直してほしい。
そんな思いで、立ち上げました。
よろしくお願いいたします。

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