もうすぐ母の日ですねぇ。
年に一度だけでなく、思ったその日が「母の日」に梶谷米穀店がお送りする【おかあさんありがとう】③
『毎日がクリスマス』
うちは私たち夫婦と中学生の娘と、小学五年の息子との四人家族です。
どこといって自慢できるような家じゃないんですけど、ちょっと違うのは、毎日がクリスマスなんです。
といっても、毎日ケーキを食べたりプレゼントをしたりしているわけじゃないですよ。
ほら、クリスマスとかお正月とか、誕生日って、なんか朝からウキウキしているじゃないですか。そのウキウキを家族で協力して毎日のことにしようと決めたわけ。
去年の夏ごろ、三日ほど続けてよそからの頂き物が届いたことがあったんです。それに重なるように、娘は友達と仲直りするし、息子にもおばあちゃんから図書券が送られてきたりして…。そういう時ってみんなが楽しいと思いません?
それで、夕ご飯の時に息子が、「なんかクリスマスみたい」と言ったから、じゃあみんなで、毎日がウキウキできるようにしようって決めたんです。
もちろん、頂き物が毎日届くわけじゃないし、普通にいろんなことがありますよ。
でも、「今日は何の日だろう」と思うとみんな楽しいわけですよ。会話も弾むし、ちょっとしたことでも相手を気遣うようになったんです。
近所や会社や学校で楽しいことがあったりすると、「あっ、これは夕食の時にみんなに話そう」とか、かわいいポストカードなんかがあったら、今日はこれをプレゼントにしよう、とかね。
こないだ娘がいいました。「クリスマスや正月が楽しいのはみんな知っているのに、どうして年に一度だけにしておくのだろう。どうしてあとの三百六十日を、楽しい日にしないのかな」って。
もちろん暦どおりに正月も誕生日もクリスマスもやりますよ。でも以前のように、無理して祝うことはなくなりました。その日はもう、年に一度の特別な日じゃないんです。
そう。毎日がクリスマスだっていいんですよ。
(書き下ろし・川本富士夫)
母の日に、とっておきをプレゼントしたい。
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