皆さん、こんにちは(o^□^o)
お米マイスター【梶谷米穀店】の梶谷です
今日は、東城 百合子さんです。

 アトピー性皮膚炎の幼児を持つお母さんは、食べものが問題と気がついた。大体甘いものが多過ぎた。だが家ではいいが、よそへ行くとよくないものをもらって食べてしまう。どうしたらいいでしょうかと言われる。

 よくある話ですから、料理教室の生徒さんにも質問して考えてもらいました。「どうします。食の問題は人間関係の良し悪しにもつながる大事な事じゃない?大切なことは何?この問題の根は何?」と聞きました。皆さんは考えていて答えない。
 「物が先じゃない心が先でしょう。そうしたらこの場合どうするかですよね」「いけないだけじゃなく感謝する」「その感謝を具体的にどう生活に表しますか?」「よそで食べちゃいけない。家のを食べるのよと教えます」「じゃあどう具体的に教えますか」。年輩の方は「私はおやつの時間はきめてあって、それ以外は食べない事にしていました。だからよそに遊びに行って、何か頂いても持って帰ってきました」
  「そうですね。躾(しつけ)というのは身を美しくと書きます。自分に対しても人に対しても美しくが躾で、けじめです。親がどう生きるか。しっかりしたものがないとウロウロしますね。何が自然?何が本当か確信をもって、キチンとした生活ができたら、それが毎日の積み上げになって良い習慣が身についてゆきます。毎日の生活が大事ですね」。

自分を躾けるとは
 例えば私の子育ての経験ですが、幼児の頃はおやつの時間は 10時と3 時ときめていました。そして必要な量をお皿にとり分けて、キチンとテーブルに座って頂くことにしていました。近所に遊びに行っても、おやつの時間には帰って来ました。
 またよそで何か頂いても「ありがとうとお礼を言うのよ。お母さんもありがとうと言ってお礼を言いたいから持って帰ってみせてね」と言っておきました。するとそのようにします。
 うちで遊びの最中でも、おやつの時間になって友達がいたら、遊びながらでなく、キチンと座って皆で頂くことになります。
 ある時、友達が外で遊びながら食べていた。グリコキャラメルのおまけ付きを見せ合っている。それで僕もあのようにしたいと言いました。
 でも外で食べるのはいけない事だし、他(ほか)の人のものまねでなく、自分を律する強さも必要なことを話したら納得。二度と言いませんでした。
 こうして遊びの中で有り難うの心、皆と一緒に生きる楽しさ、分け合うよろこびの方が楽しいし嬉しい。そして親しみを増し、仲よしになってゆくなど、生活の中でいろいろな事を学ぶことになります。
 おやつの与え方一つでも、健康も左右され、親も子も自分を躾ける基礎にもなっていきました。

おやつは軽い捕食
 大人はキチンと食事したら、間食はいらない。でもダラダラと食べる習慣をつけてしまうと、自分を律し躾けられなくなってしまいます。それが子どもにもつながるでしょう。でも子どもは動き回る割合には胃も小さく、一度に食べられないので、おやつは小さな食事です。
 だから甘いお菓子やジュースをあげて、テレビにお守(も)りをさせておけばいいのじゃない。
 次の食事に差しつかえない消化のよいおやつ(穀類を主にした)のあげ方をしないと偏食になります。
 お母さんが甘いジュースやケーキ、スナック菓子など買っておき、時間もダラダラと食べたいだけ食べる。これじゃ血液は汚れるし、おやつで一杯で食事の時食べられない。
  「栄養が足りなくなるよ、食べなさい」と理屈を押しつけられても、つつき回したり、あれが嫌い、これはだめとえり好みをしだし、不健康を呼ぶ。お腹が空(す)いていたら何でも食べます。この生活の基本をしっかりできないと、体もそのような不自然、不健康、そして心も不機嫌というひずみもついて回る。
 その生活のひずみが血液を汚し、その解毒のために、肝臓、腎臓が働いて浄化しようと頑張っても、毎日では内臓も疲労して、汚れを流しきれないので疲れてしまう。
 それがアトピーであり、慢性化した治りにくい病気となって表面に出てきている。包んだ風呂敷が汚れたのは、その中の物の汚れが表面に出てきている。それならアトピーも表面だけで、薬に頼り、医者に頼ってもだめ。内面の内臓からの浄めだということ。その浄めは物が先でなく、日々生きてきた心根である心が問題ということになります。
 生活の汚れが流しきれなくなり、ゴミ溜めみたいに皮膚からとび出してくるのがアトピーです。消化吸収する胃腸も疲れた。肝腎も副腎も疲労している事を教えます。だから外からより内からの問題です。

アタマの理解は相手を責める
 手ぬきして不自然な生活があった。食べものが間違った。するとさあ大変。これから玄米よ。砂糖はだめよ。よそで食べちゃだめと理屈を言っても、子どもには伝わらない。あれがダメ、これがダメと押しつぶされると心は冷え、楽しくない。安らぎも失せる。
 先程のおやつの問題にしても、頭だけの理解で表面だけをカバーするなら「食べちゃいけないと言ったのに何故食べたのよ。だからアトピーが治らないじゃないの」と叱る。
 子どもはこわいから隠れて食べたり、うそを言ったり。大きくなってそれが高じると万引したり、盗みをしたり、いよいよ冷えてしまう。
 叱られるから食べなくちゃと親の顔色ばかりみてビクビク、オドオドで親や人の顔色をみて自分で判断し、のびのび行動できない。

お日さまがニコニコね
 おやつでも玄米御飯、または白米でも雑穀入りのおにぎりを、手に塩をつけて小さくにぎってのりを巻く。そして手作りのたくあんは何より健康的。小さい時に親しむと、これが一番好きな食べものになります。まぜ御飯のおにぎりなども大好きです。
 胚芽パンの野菜のサンドイッチに豆乳、ミカンー個。焼きいもにごま塩かけと薬草茶。ごませんべいに晩茶等、手作りの内容の良いおやつ。
 また市販でも自然に近いものを心がける。子と共に教えられながら 「お天道さまが下さった食べものだよ」と自然の恵み、自然の暖かさを伝えられたら、子は素直に大好きなものになります(第 11回 家庭生活の中で育つ、愛と思いやり参照)。
 病を治すことばかりにとらわれると安らぎを失う。食べもののいのちの尊さは吹き飛んで有り難うがなくなる。寒さの中で麦はふまれて、きびしさを通ってたくましく育つ。そして人のいのちとなってくれます。それは太陽のエネルギーを吸収して生き生きと実を結びます。このエネルギーを吸収して米も麦も育つ。
 この心を伝えながら、玄米もふすまの入ったパンも、お天道さまが太陽を照らし、雨を降らせて育てて下さった。お日さま一杯。お腹もお日さまニコニコ。お天道さまありがとうですね。

苦労し、手作りで知る恵み
 栄養があるからよりも、自然の恵みと親切を伝える。それは料理をしてその恵みを頂くのは、自分が手作りしないと分からない。何もしないで市販の加工品を買い、電子レンジでチンでは、いのちは絶対に分からない。
 物が先じゃない心が先です。実際に料理してみるとそう簡単にできない。工夫し、努力し、苦労して育つとは、楽(らく)してなまけたらできない事。
 苦労し実践しながら、みえない 「いのち」がみえる人になる。そこに安らぎと親しみ、信頼が養われる。
 子はその心をよろこんで頂き、明るく楽しく生きられるでしょう。
 あるお母さんが『お天道さま、ありがとう。』の本に巡り合い、生き方考え方の大切さを学び、考えさせられることが多かったという。
 そして月刊『あなたと健康』に縁がつき『自然療法』『健康料理』『手作り食品』という事になって「まず心から入る事になったのは幸せでした。皆さんは病気からで『自然療法』からの縁が多いようですが、私は心を忘れていた事からでしたので、心から入れた事を今しみじみと感謝しています」といわれました。
 御病人も増加し、食育の大切さが叫ばれる昨今ですが、病気が縁で 『自然療法』の縁からの人も多い。これも有り難い事です。どこから入っても幸せも病気、不幸も頂きもの。天からのお手紙で、どう読むのかはその方の受け止め方で人生も変わります。天からのお手紙を頂き、間違いを正す時、運命も変わります。私もその一人です。

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東城 百合子(とうじょう ゆりこ)先生 プロフィール
「あなたと健康」主幹、自然食・自然療法研究家。 大正14 年岩手県に生まれる。
日本の栄養学の草分けだった佐伯博士に師事、栄養士となる。昭和 24年、重症の肺結核となったが、玄米菜食と自然療法で自らの病気を克服する。以来、食生活を通して生命の尊さ、自然に帰る健康運動に力を注いでいる。昭和 48年、月刊誌 「あなたと健康」を創刊。この月刊誌(現在 403号)を軸に全国的(世界的)な運動となる。 NHKテレビ/ラジオ「心の時代」等に出演。
著書:「家庭でできる自然療法」「食卓からの子育て」 「お天道さまありがとう」など日本図書協会推薦他。「食生活が人生を変える」「健康料理」「子どもの健康食」「マイナスもプラスに生きる」他多数。

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今日も、良いことがありますように。
p(*^-^*)q がんばっ♪
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「ご飯を食べれば、笑顔になれる!」
「ご飯を食べれば、元気になれる!」
日本人の命の源は、やっぱりお米。

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