回向返照
- 世間を気にしないで、あなたの実力を見て。
レストランを開こうと思った人がいました。まず、日本全国どんな店が
流行っているのかくまなく調べました。珍しい食材をどこから入手する
のかも聞いてきました。近所のメニューも研究しました。知りたいこと、
調べたいことは次々に出てきました。不眠不休で調べました。従業員も
他の店から引き抜いてきました。
ある日、従業員に聞かれてハッとしました。
「シェフの得意料理は何ですか?」
「回向返照」とは、外に向かって探求しようとする心を、
自分の内側に向け返して、自分を照らすことを言います。
明るく照らせば、真実の自分が現れます。こうして表れた
自分に取り組んでください。あなたの本来の力を発揮させるのです。
流行のものまねの店ではなく、腕自慢の店に行ってみたいですね。
木輪 芳野さんのコラムより
おいしい料理とは、どんな料理でしょうか。一般には、いい材料を使った
料理はおいしいと言われます。又、いい腕をもった職人さんが造った料理は
おいしいと言われます。「いい材料」や「いい職人」よりも、もっと大切な
のがあるのではないかと思います。何よりも造る人の「心」が一番大切なの
ではないでしょうか。話題性や流行性を追っかけたり、機をねらい、うけを
ねらった店になるのではなく、精魂込めて造れば、きっとお客様の心に届く
いい料理が出来るでしょう。
いい料理とは、「心の通った料理」であると思います。作り手の愛情と
心と技あり、まさに、その人格が表れるのです。
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