粗食

甲田医師も「少食が免疫力を高める」ことを臨床的に証明しています。まず、甲田医院に来院する患者には、すべて「腹七分」の「少食健康法」を指導しています。そのうち3年以上、実践している患者さん300人へのアンケート調査で247人から回答を得ています。
 
それによると、回答者76%が「風邪を引く度合いが目に見えて減った」と答えています。腹七分の少食で身体の抵抗力(免疫力)が明らかに強くなったことの証明といえるでしょう。その他、「手や足にケガをして傷ができても化膿しないで早く治る」という回答も多い。これも免疫力が強くなってことの証しです。
 
その他、着目すべきは「アトピー性皮膚炎」「気管支炎」「アレルギー性鼻炎」「花粉症」などのアレルギー性疾患も「腹七分」の少食法で激減していました。たとえば「花粉症」の患者は85%が完治したと回答しています。「これは獲得免疫が正常化したことを示します」(甲田医師)

活性酸素とは非常に酸化力の強い酸素です。人体の酸素消費量の約2%から発生すると言われています。鉄が錆びたり、物が燃えるのも酸化現象です。活性酸素は、わたしたちの臓器や組織などを〝酸化〟することで障害を与えます。それを〝酸化毒〟といい、病気のなんと9割以上は活性酸素が原因で発生するといわれています。さらに、老化現象も活性酸素による酸化現象なのです。ガンや動脈硬化、さらに老人性認知症なども、活性酸素が引き金なのです。

呼吸で取り入れる酸素の約2%が活性酸素ということは、激しいスポーツや労働は、それだけ早く身体を酸化させ、病気になったり、老化させることになります。プロスポーツ選手の寿命が通常より1割ほど短いと言われます。それは、活性酸素を多く取り込み過ぎた性なのです。ところが、逆にファスティングをすると体内への酸素取り込み量は減るのです。もっとも簡単な朝食抜きのプチ断食(ただし夜食はしない)では、酸素消費量が13%も減るという実験結果があります。それだけ発ガンや、その他の疾患さらには老化も防げるわけです。
(3日食べなきゃ7割治るより抜粋)