今、冷え体質の人が増えていると言われます。
健康体を維持するには体温が36・5℃以上必要だと言われています。
体温は本来、風邪をひいた時等に測るものですが、それ以上に平常時の体温が重要です。
36.5℃以下方、特に35℃台の方は注意が必要です。体温が低いと体の免疫力が下がり様々な病気の原因になります。体温が1℃下がると免疫力は33%も低下すると言われます。
また、免疫力(抵抗力)も低下し、風邪などの感染症にかかりやすくなったり、ガン体質になります。薬物代謝酵素の働きも低下し、薬が効きにくくなったり、薬の副作用が生じやすくなります。

人は風邪をひくと熱が出ます。
しかしこの熱が出るというのが重要で、熱が出ることにより人は免疫力が高まります。
それゆえ脳が損傷を受けかねないような高熱でないかぎり解熱剤は投与してはいけません。本当に健康な人が風邪をひいたら熱が一気に上がり、そして急速に下がり短時間で治ってしまいます。
体を温めて体温を上げることは健康の秘訣です。
例えば・・・、疲れやすい、肩こり・頭痛・腰痛がある、風邪を引きやすい、太りやすい、
むくみやすい、肌荒れ、生理痛、生理不順、便秘がち、やる気がない、気分にムラがある、
落ち込みやすい、イライラする、体力が低下している。
・・・など、このような症状を訴える方が増えています。
若い女性に多く見られるこれらの症状は、「冷え」が原因になっている事がほとんどですが、最近は子供や男性にも増えています。

低体温の怖さ
なぜ、低体温に注意が必要なのでしょうか?
体温が低下すると、新陳代謝が低くなるとともに、臓器の働きも鈍くなります。心臓や肝臓、腎臓などの働きが不活発になって、様々な不調が起きてくるのです。また、身体の免疫力も低下して、病気にかかりやすくなります。
人間は、理想体温から5℃上昇し41℃~42℃になっても生きられますが、5℃低下すると死んでしまいます。つまり、体温が低いということは、生命にとってそれだけ危険な状態なのです。さらに、体温が下がると精神的な活動も低下します。うつっぽくなったり、集中力が低下したり、ボーッとして眠くなるなど、心の面にもトラブルが起こりやすくなるのです。
低体温(35℃)だと、自律神経失調症、生理不順などを招き、若い方が低体温のまま更年期に入ると更年期障害は重くなります。また新陳代謝が低いため、肌の細胞の入れ替わりが遅く、汚れたコラーゲンを長く留めることになり、肌はくすみやすくなります。
通常は風邪等のウイルスに感染すると、体温を上げてウイルスを死滅させようとしますが、低体温では内臓の温度が上がりにくく抵抗力が弱まり、風邪が治りにくくなったり、病気を引き起こしやすくなるのです。
■低体温-2
■日常の生活環境が原因としては・・・

冷たい食べ物・甘い食べ物の食べ過ぎ
冷たい食べ物、甘いケーキなどの糖分と乳脂肪が多いデザート、白砂糖などの精製された食品、南国産フルーツなども、カラダを冷やします。食べる時はほどぼどにしましよう。

季節はずれの野菜や果物の摂取
冬に夏の野菜や果物を食べると身体を冷やしてしまいます。夏の野菜は水分が多く、身体を冷やすからです。

ダイエット
食べない系ダイエットをすることで、ミネラル・ビタミンのバランスが崩れています。
冷暖房などが整っている住環境・職場環境
体の体温を調節する機能が鈍くなることが低体温の原因だと考えられます。

運動不足による体力・筋力低下
運動不足になると、血液を送る筋力を刺激しない状態が続き、筋力が低下し、低体温の原因となります。

過度のストレスや疲労による血行不良
最近では、過度のストレスがかかることで血行不良が起こることがあり、これも低体温の原因としてあげられます。
●湯船につからずシャワーだけですます入浴
●きつい靴や体を締め付ける下着
●冬の薄着
特に女性は薄着をしていると、子宮や、体から突出している乳房が冷え、女性特有のがんになりやすくなります。
●過度のストレスによる血行不良やホルモンのアンバランス
●朝食抜き、食べ過ぎなどの乱れた食習慣
●薬の常用
つまり・・・・・原因の約半分は、食習慣によるということです。
特に子どもの低体温が目立って増えてきた要因の一つに、 「朝食抜き」が指摘されています。朝食は睡眠中に下がった体温を高めるという役目があります。しかし最近の子どもは、塾通いのために、夕食が遅くなったり、カロリーの高い夜食やスナック類を寝る前に食べるために、ついつい朝食抜きを招くことになります。